ブラック企業が「いい会社」と自称する正体とは?経験から語るよ!

このいい会社って言われている所ほど人が辞めている不思議
 
 

どうも!様々なブラック企業を転々とした経験を持つAtusiです!
 
 
「残業200時間でも“殺すぞ”って言われても、ウチはいい会社」CM制作会社勤務(29歳女性)の場合
 
 
私も似たような経験をしたことがあるのですが、長時間労働でパワハラが横行して給料をちゃんと出さないから人がたくさん辞めるのに周囲が「いい会社」とか言っていたのに沢山遭遇しました
 
不思議と一箇所だけじゃなくて今まで経験した所でこういう風に言う人が多いんですよ。同時に辞めてやるって言ってた人も同じくらい居ましたけどね・・・
 

本当に訳が分からないと思うのですが私の周囲の友人も労基法ガン無視状態の職場なのに「いい会社」って洗脳されている人も居るので、アレは本当に理解できない
 
私はいい会社とか一度も思ったことが無いですし、そういう風に思ったからこそ今まで居た所は全て辞めていますしねぇ・・・
 
 
このブラックな環境でも「いい会社」と言える人間は結構多いみたいですが、今回はそんな異常な環境に居るのに「いい会社」と言えるのは何故なのか?という事を実際に自分自身が勤めてみたり周囲を観察して気がついたことを書いてみようかと
 
 
 



(上の人間にとって都合の)いい会社

これは自分の会社を「いい会社」という人間を観察していて気がついたことですが、自分の会社を良いと言う人間は上に行けば行くほど愚痴との比率を比較して「いい会社」って言う傾向があるんですよ
 
イメージとしては
 
 
社長            いい会社90~100% 愚痴0~10%
 
それなりに権力貰ってる人ら いい会社70% 愚痴30%
 
中堅            いい会社50% 愚痴50% 

少し上の先輩        いい会社20~30% 愚痴70~80%  

新入社員          愚痴 100%
 
 

とまぁこんな感じで上になればなるほど自分の会社を良い会社と認識する傾向が強いと感じましたね
 
ちなみに新入社員の愚痴100%は私です(ぁ
 
 
これを見て感じるのは「いい会社」という言葉の意味は「上の人間にとって都合のいい会社」という事じゃないかなと
 
下の人間が労働基準法をガン無視して好き放題やっているのにパワハラとかにも耐えて薄給でも文句の言わないやつが下に居れば搾取対象として都合は良いよね。って言えますからね
 
 
だから上の言う「いい会社」というのは上から見た場合であって、決して下から見ていい会社という訳ではない
 
視点が違えば見えてくるものも違いますからね 
 
 

過労で思考が破壊されている

上のような状態だったら
 
「じゃあ逃げればいいじゃん」
 
なんて思うかもしれませんが、よほど信念が強く、現状に疑問を持てないと転職するのも難しい
 
 
この様な会社は私が実際に勤めてみて感じたことですが、何処も例外が無いくらい長時間労働をさせられて疲弊します
 
疲弊すると判断力が鈍り、逃げる逃げないの判断が出来なくなるくらいまで疲弊してしまうんですよ
 
 
「疲れごときでそこまでなるか」って思うのであれば、一回完全徹夜で疲れ切った状態で車を運転してみれば一発で分かると思いますが、まともに判断が出来ませんし、最悪の場合だと「事故が起きてもいいや」なんてすら思ってしまう状況になりますからね
 
それと同じことが仕事で起こっているんですよ
 
 
そしてそんな判断能力がない状態まで破壊されてしまうと、自分で判断が出来なくなっているので上の人間の言う言葉を丸々受け入れることに・・・
 
そういう状態で上のように「いい会社」という発言も、言葉の意味を考える事が出来ずに表面だけ受け取って「いい会社」だと刷り込まれる事になる 
 
 
ちょっとズレているかもしれませんが

新人研修からでもまだ間に合う!逃げるべき洗脳研修の特徴書く!
 
新人研修で、体力も判断力もある状態の人間を潰して洗脳することについて批判記事書いていますが、大体これも似たような事をしているんじゃないかなと 

  
 

「キツイ = 成長」だと思ってる人間は結構多い

後はもう一つ言えることは、意識が高い系の人間に見られる傾向に
 
「キツイ職場だからこそ自分を成長させてくれている」
 
とナチュラルに思う人間が結構な頻度で居るんですが、私はこれについても疑問が沢山ある
 
 
確かに生ぬるい環境よりは厳しい環境の方が手っ取り早く経験値は得られるかもしれませんし、そのことについては否定しません
 
ただ、私は「厳しいこと」と「おかしなこと」は似て非なる・・・というか全然似ても似つかないことだと断言しているんですよ
 
 
そして会社の押し付ける「厳しいこと」というのは実際は「おかしなこと」であることが多く、その判断が完全に狂っているなって
 
 
更にもう一つ突っ込んで思うのが
 
「会社で成長したからそれが自分にとって何になるの?」
 
ということ 

 
 
会社という組織は長く勤めていて仕事が倍こなせるようになったからといって給料が倍になるとかそいいう事って全然無い
 
せいぜい年の昇給が3000円も上がれば良いほうじゃないかなって思うのですが、明らかに成長と待遇が見合ってないんです
 
そして成長して沢山仕事をこなしても、こなした分の利益は全部会社が持っていくことになるので、成長をする意味ってあるのかな?と常に本気で思っていたんですよ 

 
成長して芸能界とかああいう実力をつけて頂点を目指して、それによって莫大な恩恵があるなら成長して上を目指すという事は良いことだと思う
 
けれども社畜ってそれが一切ない。それどころか仕事量や責任が増えるだけで恩恵が無い
 
 
 
だったらわざわざ成長する必要も無いですし、メリットが無いのであればキツイ世界にいる必要も無いということになるんですよねぇ・・・
 

  

終わりに・少なくとも法律を守らない会社は口が裂けてもいい会社とは言えない

いい会社かどうかの判断に、少なくとも人が辞めたくなるような所はいい会社では無い
 
労働者視点から見れば、定時で上がれて、パワハラもなく、普通に生活出来るだけの給料があればそれでいい会社で、本来はそれが普通のはずなんですがそれを守れている企業というのは都市伝説レベルになっているのは正直おかしい
 
 
自分でいい会社だと言い張る会社は、労働者視点で見るといい会社でも何でもないただのブラックであることが多いので、転職先を探すときはだまされないようにして、いい会社かどうかの判断は他人からの評価ではなく、自分自身の絶対的な判断で行うべき
 
周りがいい会社と言っても、自分の中で辞めたくなるのであれば、それは自分にとってはいい会社でも何でもないのでさっさと辞めるべき



 
 

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