農業法人がブラック企業化しやすい理由を元労働者が考えてみたよ!

農業法人は全体的にブラック企業が多い気がしますが、気のせいではない様子

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どうも!農業法人のブラックベンチャーで大変な目にあったAtusiです!
 

ベンチャー企業は超が付くほどブラック企業!農業法人から逃げた話!
 
その時の話は↑からどうぞ!

農業の求人を見ていると生活できそうにない給料に、全然休みの無いブラックな求人ばかりだと感じますし、実際在籍して、コレだけブラックなのは私の在籍していた会社だけではない様子
 
当時は全然分かんなかったけど、今思うと農業はブラック化するのも当然だな・・・と判断が出来るようにはなりました

一時期、農業には可能性があるってことでたくさんのベンチャーが立ち上がったのを見ましたが、私の知る限りかなりの数が駆逐されていますね
 

もし、よっぽど何かきれいな動機があってやりたいって言うなら止めようとはしませんが、ブラック企業を避けたいという生活出来ればそれでいい。みたいな意識低い系は農業の業界ジャンルそのものを避けたほうが良いよというお話です

以下に農業がどうしてブラック化しやすいのかという理由を書いてみようかと

 



理由1、食べ物が捨てるくらい余ってる

これは農業のベンチャーにいた時の社長の話でもあるし、自分自身でもバイトで実感した話です

大体コンビニやスーパー、飲食店で廃棄する食料の量はおおよそ5000万人が1年食べれる量

コンビニでバイトしてた時も裏で賞味期限が過ぎた弁当とかパンとか廃棄していましたが、半数近くは廃棄していましたしね

物がありふれすぎちゃって、希少価値がまったくないので、頑張って作ったとしても希少価値がないので高値で売れないのが原因

話はズレるけど金(ゴールド)がなんであんなに高値がついてるのかというと、全然量が無いので希少価値が高いから
 
欲しがる人に対しての埋蔵量が少ないから価格が高騰するんですよね

食べ物は人間である以上、絶対に摂取しないと生きられないものだから需要そのものはあるけど、余って捨てるほどあるのであれば過剰供給になって儲からないのも当然
 
 
 
   

理由2、日本は海外に比べ土地が狭いので大量生産では勝てない

日本は国土が狭く、海外の広大な土地に比べて効率がメチャクチャ悪いです

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例えば農薬散布でも海外はこんな風に飛行機なんか使って大雑把に効率良く出来ますが、日本ではまず飛ばせないでしょう

飛ばせたとしても北海道くらい面積があって出来るかどうかじゃないでしょうか?

国土が無いからこそ、大掛かりな装置で一気に大量生産みたいな真似は出来ません

こっちが1作ってる間に10や100も作られていたら勝負になりません
 

大規模に大雑把に作るからこそ単価あたりのコストは大幅に下げることが可能

そんな低単価の物が大量に日本に来たら価格崩壊なんて当たり前
 

  

理由3、そのくせ機械や設備にかかる費用が半端ない

例えば農業に必須のトラクターですが、値段はピンキリありますが、おおよそ100万程度
 
トラクターなんて基本は耕すときだけしか使いませんし、それでこの値段はちょっと高い

しかも収穫となればまた年に数回しか使わないような機械を、これまた何百万と払って用意する必要があったり
 

機械だけでもコレなのに土地代、ハウスをやるなら鉄骨やビニールなど、どんどん費用が膨れ上がります
  

儲からないのに設備投資は下手な家を買うよりも高くなるという・・・

費用回収に一体何年かかることやら・・・
 
 
 

理由4、豊作の年でも凶作の年でも儲からないカラクリ

農業は凶作なら作物が取れないので、儲けが出ないってのはイメージが付くはずですが、実は豊作でも結構儲からないんです

農業で豊作というのは天候や台風などの災害に左右されることが多く、自分の所が豊作であれば、周辺も豊作の可能性が高く、物が溢れかえってしまいます
 
一番上にも書きましたが、本当に捨てるくらい物が余ってしまうので、希少価値もへったくれも無い

しかも食べ物って金銀など貴金属と違って、保存しても10年保存とかはものによっては出来るけど、基本は無理と考えていいでしょう
 
豊作だから保存というわけにもいかず、取ってすぐじゃないと味が落ちるものが殆どで、味の落ちたものを好き好んで買う人間もあまりいませんので売れ残り、結局は廃棄というパターンが出来上がっちゃいます

 

どっちに転んでも儲からないという仕組みは農業ベンチャーにいた時に知りましたし、普通は知らない人が多いんじゃないでしょうか?
 
 

 

理由5、儲からないから人を雇えない>人手が足りない>儲からないの無限ループ

上記の通り、農業ってのは儲かりませんが、毎日水をやったり、雑草始末したり、等人間と違って休日ってものがありませんし、人手がメチャクチャかかります

しかし儲からないので人を雇うことが出来ず、環境がブラック化、そうすると人手が足りないので更にブラック化しないと追いつかない

そういうことを繰り返しているといつの間にか休みが取れない給料無いというメチャクチャブラックな環境が構築されてしまうんですよね

 

私のいた所も1人で1ハウスが限度と言われている中で、採算が取れないということで5人で22ハウスという明らかな許容範囲超えの労働をさせられていました
 
当然そうなると人手が回らず、かえって採算が取れないので、私が在籍していた企業みたいにブラック化しないとやっていけない状態になるんです

まぁ・・・私のいた所はブラック化してもやっていけない状態でしたけどね・・・

 

  

理由6、儲ける農業は難しいけど、個人で食べる程度の農業はそこまで難しくない

採算を農業で取ろうと思うと上記の用にメチャクチャ大変な環境ですが、実は個人が食べる程度の作物を作ることはそこまで難しいものではない

販売用であればどうでもいい見た目に拘ったりする必要があるんですが、家庭であれば自然のままで良いので余計な手間がかかりません

 

例えばきゅうりだと、自然に作っていると自然と曲がるんですが、それを矯正するために筒にはめたりするという、無茶苦茶無駄な作業をしないといけません
 
しかもそうして無駄な労力をかけてもスーパーで売られてる値段は労力に見合うものとは思えないほど

小売であの値段なら生産者にはどれだけの金が行ってるのかなと考えてしまいます

そういうことを考えると採算が全く取れる気配が無いんですが、個人であればそこまで神経質になる必要はありません

それに少しの土地なら膨大な投資をする必要も無いので、対費用効果も高くなる

だからやろうと思えば誰でも出来ることなんで、それが更に希少価値の無さを後押ししてる形に・・・・

 

  

終わりに・農業が儲かるのは食糧難になってから 

農業が仮に儲かるのは、食糧難になって食べ物に希少価値が出てきてからでしょう

りんご1個1000円とかの時代になれば、粗悪品を大量生産したとしてもメチャクチャ儲かるバブルのような状態になるのは当然のこと

何十年か先、今の若い人が年寄りになるまでには食糧難にはなるんじゃないかと思いますが、それまで採算の取れない農業をするのもしんどいものがあります

ただ、現代は上記で書いた理由から本当に農業ってのは儲けが出せないので、人材を使い捨て前提のブラックな使い方で利益を吸わないと存続できない世界です

だから現代ではまだ農業を就職先として選択するのはかなり割に合わないでしょう

ただ食糧難になった時はなんだかんだいって企業が目をつけて大企業が資本金にモノを言わせて大規模な事をしてくるでしょうし、そうなったら個人は自分で食べる程度の食料は作ればいい
 
となると今後も中途半端な資本ではあまり儲かるビジョンは描けそうになさそうです

そのときには今よりは儲けやすそうですが・・・ねw

ってな訳で、上記の理由から農業法人は儲かってなし儲かる気配が無いのでブラック化しやすく就業はしないほうがいいと感じましたね
 
職を選ぶのであればもっと良いところへ就職すべきです
 



 

 

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