「元」介護士だったのでこの気持はよく分かる
「母親に、死んでほしい…」介護者の葛藤

http://news.yahoo.co.jp/feature/236

YAHOO! JAPANニュース

 

本当にキレイ事じゃ済ませられないくらい介護は状況によっては辛いですからね
私は介護施設に居たこともありますし、現在は家で婆さんの介護をしながらブログや株価を見てますから

幸いまだ婆さんは92にしては足腰もフラつきはあっても立って動けますし、5秒前の事が覚えてられないタイプの認知症ってだけで、食事や排泄なんかはこっちから促せば出来る方なのでありがたいですね
それでも付き添って見とかないとオーブントースターと電子レンジを間違えて小火を起こしたり、エホバの証人みたいなあまりよろしくない連中を家に上げたり、電話を取ろうとして転んだり、お風呂場で意識を失って浮いてる。なんて事もありました

年行ったら仕方が無いことなのかな?とは思いますが、それでもお互いの行動が制限されますからね

これがこんな感じでまだまだ介護に手間がかからないほうだからそこまででも無いけど、四六時中奇声を上げて暴力を振ってきて、昼夜が逆転し、徘徊をする。ってレベルになってくると流石に耐えれるかどうか自信は無いです

 

けれども、施設に居た時は大抵家族に見放されてる人たちばかりだから、そりゃもう手に負えない人が多かった
上記に書いた奇声、暴力は当たり前。施設内徘徊で転べば勤務者の責任
アレは年寄りの人権を守る、とか言いながら完全に介護者の人権を無視してた

私はよくいじめられたり慣れてる方なんで多少の暴力は平気な方だけど、みんな腕に生傷が耐えなかったり・・・
ひどい時には排泄物を顔に押し付けられる女の子とか居たなぁ

薄情って思われるかも知れないけど、介護やってた時は暴力なんかがひどい人は「この人が死ねばもっとこっちが楽できるのに・・・」って思ったことは一度や二度じゃない
普通だったらこんな考えだったら恐ろしいって思うかも知れないけど、そんな恐ろしいことを考えてしまうほど介護っていうのは神経磨り減るんですよ

 

仕事であればある程度は仕事と割り切る事が出来たし、5~6日に一回くらいは休みがあるので完全に切り離されるけど、これが親だったら親が死ぬまでずーっと見ると思うと耐えれるかな・・・?って思う

介護サービスを利用するにしても、自己負担はいくらかしないといけないんで、在宅ワークでも無い限り、外に出てお金稼ぎなんてモンはまず無理なんで、親が莫大な資産を残しているのであればともかく、言っちゃ悪いけど並平凡のリーマン程度の稼ぎなら仕事と介護の両立で自身に限界が来て、稼ぎも少なくなって金銭か精神かのどっちかで共倒れで終わりそう

これで一番悲惨なのはお金とかも何もかも無ければ生活保護ってなるけど、下手に働けたりすると「じゃあ貴方働けるよね?自分の事は自分でやって」と行政からも見放されますからね
本当に一番支援が必要なのが、自分と自分以外の人生も背負ってる人なんじゃないかな?って前から常に思ってます

 

こういうことがあると、頑張って頑張りぬいて消耗して親ですら殺そうって気持ちになって最後は手を出して犯罪者扱いってのも、ホントにおかしいし直さないといけないと思う
今はまだ安楽死って認められてないけど、生きるって選択肢があるんだったら死ぬ選択肢ってのもあって良いんじゃないかなって

両院からは「もし自分たちが植物人間や喋れなくなったり寝たきりになったりした時は、治る見込みが無いのなら延命治療なんかもせずに一思いに殺してくれ」って言われてます
出来ればそんな選択肢を取る側になりたくは無いけど、とらないといけないってなったら出来るだけ両親の意志を尊重したいって思う
これが逆にどんな事があっても生きさせてってなら私に限界が来ないその通りにしますけどね

 

今の世の中を見てると死にたいのに死ぬことは悪い事として、無理矢理生きさせて介護する・される側両方がしんどくなってるな。って思います
両方共が共倒れになるくらいなら死ぬ権利ってのもあっていいんじゃないかなって思いました

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