板金加工業は危険!!新卒で入って殺されかけた話!

高校を卒業をしてから一番最初に入った会社の話です
どうも!ブラック企業を転々としていたAtusiです!
 
私が社会で就職をして生きる方法を諦めた経緯の始まりとして、新卒で入った板金加工の会社で、様々な意味で死にかけました
 
当時は新卒で入ったこともあり、今からだと「超絶ブラックだ!」というのは分かるんですが、その時は世間を全く知らなかったので2ヶ月ほど耐えてましたが、そこから辞めました
 
 
もちろん安全に配慮をしている板金加工の会社もあるんでしょうけど、私の居た所はそういった事が一切無く、勤めていれば確実に五体満足では居なかったか、機械に巻き込まれて死んで居たでしょうね
 
強い意志があって板金加工業に勤めるなら何も言いませんが、もし仮に特に志が無いのであれば板金加工業へのオススメはしないという私自身の体験を語ってみようかと

小さな町工場でしたが、小さいだけあって色々と好き放題されて居たので、今思うととんでもない環境でした

 
 
 



新人歓迎会で未成年に飲酒をさせようとする

私は高校卒業と同時に入社したので当時は18歳の未成年でした
 
 
初めて入った会社で当然新人歓迎会をされたのですが、その場で私が未成年であるのにもかかわらず
 
「俺の酒が飲めないのか!?」
 
と言われて飲酒を強要してきます
 
 
流石に未成年で飲むのはマズいと感じたので、精一杯の言い訳を考えて拒否したのですが、それでも強引に飲ませようとしてきますし、誰もそれを止めようとするどころか、むしろ未成年でも飲むことを強要してきました
 
その後の猛攻を全てしのいだ後は、全員にお酌をして回る文化が残っており、そこで上下関係を否が応でも押し付けてくるような、まるで任侠映画のような世界がそこにはありました
 
 
他にも車で来ているはずの人間も飲酒を行っており、当時は飲酒運転に関して厳罰化され始めた時期なのに無法地帯と化していました
 

今から思えば未成年に飲酒を強要する程度のモラルしか無いという事で、滅茶苦茶危ない会社だったなと振り返ってから感じますね・・・

 

納期が間に合わない!という理由でプレス機の安全装置を外し、先輩の指が・・・

この会社を辞めようと思ったきっかけは、上記の見出しのように、プレス機を扱う時に「納期が間に合わない」と言って安全装置を解除したことで、タイトルのとおりに死を強く意識したことです
 
もしかしたら、と言うか確実に私の入る前から安全装置の解除は行っていたんですが、私の在籍していた2ヶ月の間に私の先輩だった人がプレス機に指を挟み、先が無くなりました
 

その時に

「ぎゃああああああああああああああ!!!!!!」

という叫び声が響き渡り、その時の修羅場っぷりは10年経った今でも忘れられない状況で、プレス機には血がべっとりと・・・
 

後述する様々な状況もあり、極度の疲労などでかえって眠れず体力が不足し、危険な作業をしているにもかかわらず眠気が襲ってきていました
 

「このまま確実に仕事を続けていれば次は自分の番だ」
 
と確信し、毎日がとても恐かったです
 
 
しかも本来であればそういう事故が起きれば労災として対応し、然るべきところに報告を行い、しばらくの間は営業停止になるはずなのですが、その事実を翌日以降隠して通常営業をしていたんですよね
 
更にその数日後に労基からの監査が来ていたのですが、ただ単に社長と世間話をして終わっていたので監査の意味が全く無い状況で仕事を続行していました

 
   

効率が落ちる!という理由で溶接の保護面をつけさせない

流石にプレス機の仕事は本当に嫌だったので、プレス機の仕事から外されるように、わざと不良品ばかりを作り、プレス機を扱う仕事では使い物にならない。と烙印を押させ、次に配属されたのが溶接
 
 
溶接をすると


こんな風に強い光が出ます
 
この光の正体は強い紫外線で、保護をしないと、皮膚は火傷を負うくらい強い光なので、確実に画像の用に保護を行う必要があるんですが、この保護面を
 
 
「効率が落ちるからつけてはいけない」
 
 
という理由でつけさせてもらえませんでした

今から思えばどうやったら効率が落ちるのかわかりませんね
 
 
 
溶接の時に出る強い光なんですが、保護をしていたとしても確実に防ぎきれずに顔がやけどしたり焦げたりしますし、作業ズボンを履いて直接あたっていないところも赤く焼けて腫れ上がるくらい強い光なんです 
 
そんなのを保護無しで受けた結果、当然のように私の顔は焼けただれ、目は何も無い所でチカチカしますし、寝ている時に寝返りをうてば顔が布団に擦れて激痛で夜中だろうが目を覚ますという最悪な状況になりました
 

そんな状況なので疲労は取れないし、精神状態や肉体面でも最悪でしたし、毎日悪化していくのが嫌でも分かるんですよ・・・
 
そんな状況でも「すぐ慣れる」とは言われたものの、慣れる気配は一切ありません
 
 
しかもプレスの方にも「練習しないといけない」と言われ、そんな状況下でもやらされていたので、単純作業と疲労とが合わさって滅茶苦茶危なかったです
 
プレス機の前で作業をしているのに意識が数秒飛ぶということがしょっちゅう起こってました・・・
 
 
今もこうしてちゃんと指があるのが不思議なくらいです・・・
 
 
 
 

効率が(以下略)で鉄粉が舞う中、マスクをつけさせない

次にやらされた仕事で、当時最新鋭だったレーザー加工による鉄の加工
 
主にセットしてスイッチを押しての繰り返しなんですが、このレーザーで鉄を削る時に鉄粉が宙を舞います
 
 
当然何も対策を打たなければ鉄粉が肺に入る訳ですが、当時はこれも「効率が落ちる」との理由でマスクをつけさせられませんでした

当然そんな状況下では肺も相当苦しかったし、咳をすると痛かったのに咳を抑えることが出来ない
 
鼻をかめば透明とか青っ鼻では無く、本当に黒いドロッとした何かが出てくるような状態
 
 
一応自衛の為にマスクを自費購入して隠れてつけていましたが、一日で真っ黒になりましたし、つけてる所を見られようものなら
 
「効率が落ちるからつけるなと言っただろうが!!」
 
と怒られてましたね
 

 
当時も今もマスクをつけたらどう効率が落ちるのかさっぱり理解できません
 
むしろそれで肺をやられて入院とかになったほうが遥かに効率が落ちる気がしますが・・・
 

  

契約時は額面16万だったが、手取りは98000円。いくらなんでも引かれすぎ!

この労働環境ですらおかしいのは分かって頂けたとは思いますが、更におかしかったのが給料 
 
契約時は月額16万と言うのは聞いていたし、保険や年金で差っ引かれることも当然知識はあったので、額面通り貰えないことは知っていました
 

 
しかし蓋を開けてみると、手取りが98000円と書いてあり、いくらなんでも少ないだろう・・・と
 
月額16万であれば、各種保険を引かれたとしてもおおよそ13万ちょっとは手元に残るはず
 
となると残りの4万は何処に消えたのか?という事になりますね
  

当時は無知だったので
 
「この大幅に引かれているのはなんですか?」
 
と聞いても
 
「まぁ社会ってのはそんなもんだ」
 
とかしか返ってこないですし、それ以上深く聞けば逆ギレされてしまうので、それ以上の事は聞けなかったです
 
  
その回答で納得してた自分を今の自分から見れば殴って説得したいくらいですね
 
 

新人は休憩時間なし!休憩時間は椅子に座るな!トイレを磨け!

一応名目上は、10時 12時 15時 にそれぞれ休憩があったんですが、会社に入ってから2週間ほど経つと
 
 
「新人の分際で休憩するな!!新人は椅子に座らず立っておけ!!」
 

と罵声が飛ぶようになってきました

 
これによって昼休憩のご飯食べる時間以外は椅子に座れなかったので休憩なんか取れるはずがなかったです
 
椅子に座る時間を一秒でも長くするために、わざとお昼ごはんをゆっくり食べて時間を長く取ってましたね
 
 
しかもご飯を食べ終わって座れないので立って居ると今度は
 

「突っ立てるくらいならトイレの掃除でもして役に経とうと思わんのか!!」
 
 
と怒られるようになり、誰も使ってない簡易トイレ(普通は社内のちゃんとした奴を使う)の掃除をさせられていました
 

私の5つ上の先輩には比較的良くしてもらってたんですが、その人に「昔からこうだったんですか?」と聞いたら
 

「俺の新卒の時より滅茶苦茶マシだよ。俺蹴られてたからね」
 

と・・・
 
 
休憩ってのは本来は疲労を取って、効率を上げるものだと思ってましたが、もう滅茶苦茶だと思いましたね

 

  

 
 

私はこうして最初の会社を逃げるようにして辞めました

上記のような様々な事が重なり、2ヶ月経った時に通勤途中で道端で気を失って、通行人に声を掛けられて気がついたような状況になり
 

「このまま会社に居ると殺される!!」
 
 
と思ったので、逃げるようにして辞めました
 
 

辞めることを社長に伝えた時に

「そんな根性無しは何処の会社に行っても同じくらいしか続かないぞ!」
 
と言われたのは今でも鮮明に覚えてます
 

当時はその言葉を真に受けていましたが、結局この会社は過去3番目の短さになり、最長では3年4ヶ月も勤めた職場もあり、この言葉は嘘だと実感しました
 
 

ここから学んだことは

・騙されない為に知識をつける

・仕事は死にそうな目にあってまでするものでは無い
 

という2点を強く実感しましたね
 
後にも先にも就職してここよりひどい会社は無かったです
 
 
ここまで行かなくても、殺されると感じたら絶対に会社からは逃げるべきだと確信しましたね
 



 

 
外で働いてた時の話
 
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